いぼは、皮膚にウイルスが感染して、皮脂細胞が増えだすことで出来る腫瘍の一種です。
主にヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス)の感染によって出来るもので、医学的には疣贅(ゆうぜい)と言われています。
顔いぼも、身体のあちこちに発症するものと同様で、皮膚病の1つです。
ヒト乳頭腫ウイルスには、80種類くらいの型があるとされていて、このうち顔いぼを発症させるのは一部の型なのですが、顔いぼが発症するまでには数ヶ月もかかるので、感染がどこからなのかが分からない場合が殆どのようです。
顔いぼのウイルスには、体内の細胞と共存をして体の中にいつまでも残ろうとする性質があるのですが、顔いぼの中には、発症してから数ヶ月や数年経つと、自然と消えてなくなってしまうものもあるようです。
顔に出来るいぼの種類は、ウイルス性の青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)や尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)、老化による老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)などがあります。
青年性偏平疣贅は、比較的若い女性にあらわれることの多いもので、発症する原因が家族内での感染の場合もあるようです。
この顔いぼの大きさは、米粒くらいから豆くらいのものがあります。
扁平だったり、少し隆起した角の少ない顔いぼで、皮膚の色と同じ色をしているので、小さいものなら、目立つことはあまりありません。
顔全体から手の甲などにもできるいぼで、かなりの数ができることもあります。
尋常性疣贅は、顔以外に手足にもできるいぼで、自分で削ってしまったりすると、数がどんどん増えてしまいます。
放置しておく事によっても増えてしまうものなので、早めの治療が必要な顔いぼです。
老人性疣贅は、中年以降に発生することが多く、皮膚の老化現象のひとつとされている顔いぼです。
全身のどこにでも出来るもので、数mmから2?3cmくらいものまであります。
皮膚が盛り上がった小さな顔いぼの青年性扁平疣贅は、ウイルス性の顔いぼでも他人に移ることは少ないもので害はありません。
この顔いぼのウイルスに感染をすると、最初は顔に塊のようなポツポツが出始めます。
初期のころは、5ミリ以下の小さないぼが殆どなのですが、顔を手入れする時などにいぼを傷つけてしまうと、そこからウイルスが広がって、徐々に顔のあちこちにいぼが出来てきてしまいます。
また、青年性扁平疣贅はニキビなどと間違えやすいもので、勘違いをしたまま弱性のステロイド配合塗り薬を使用してしまうと、顔いぼが悪化して症状が益々進んでしまうので注意が必要です。
顔いぼの症状が進んで、顔全体に広がるまでになると、腫れや赤みも増して、痒みも酷くなってしまいます。
そうなると顔いぼから汁がでてきてしまって、自分ではどうする事も出来ない状態になってしまいます。
そうならないためには、顔いぼかなと思ったら早めに皮膚科で治療を受けるようにしましょう。
青年性扁平疣贅と呼ばれているウイルス性の顔いぼは、20歳前後の若い女性に多く症状がみられます。
老化が原因の老人性疣贅と呼ばれている顔いぼも、一般的に男性よりも女性の方が多いといわれています。
老人性疣贅は20代の人の顔にも出来ることがあります。
20代などの若い年齢の人は、周囲の人や医療機関に相談をすることが恥ずかしいと思うこともあり、自己判断で薬を使ってしまったり、そのまま何もせずに放置してしまって、顔いぼが悪化してしまうケースが多くなっていますので気をつけて下さい。
顔いぼが酷くなってしまうと、顔をみられるのが怖くてコンプレックスになってしまう場合もあり、美容院恐怖症や見られることがプレッシャーになるなど精神的な苦痛も感じるようになってしまうこともあるので、恥ずかしがらずに酷くなる前に専門の医療機関で医師に相談をしてみましょう。
顔いぼの中でもウイルス性のものは、自分で削ったり、触ったりすると感染が拡大してしまいますので、専門の医療機関で診察を受けることが重要となります。
診察の結果によって治療法も異なってきますが、主に液体窒素を使って、顔いぼの出来ている部分を凍結、融解を繰り返して治療する凍結療法が行なわれる事が多いようです。
レーザー療法もありますが、保険の適用がないので、自費で行なう事になります。
液体窒素療法は保険が適用されます。
老人性の顔いぼの場合は、炎症を起こしていたり、日常生活上で不便を来すような場合覗いては、治療を行なわなくても問題がないので治療の対象にはならないことが多いようです。
症状の軽い顔いぼの場合は、漢方薬で治療する事もできます。
漢方薬では、ヨクイニン・ハトムギ粉末が顔いぼの治療に効果的とされています。